よくあるご質問

Q:鼠径ヘルニアはどんな病気ですか?

鼠径ヘルニアは腹部の筋肉の隙間から腸管などが脱出する病気です。足の付け根の部分(鼠径部といいます)にやわらかい膨らみがあるのが特徴です。

脱腸とも呼ばれます。脱出した腸管は押し戻すことで膨らみが目立たなくなることがありますが、すぐに膨らんできます。また膨らみが目立たない場合でも鼠径ヘルニアであることもあります。

Q:鼠径ヘルニアは自然に治りますか?

一度発症すると自然軽快はしません。それどころか徐々におおきくなってゆき、痛みを生じたり、嵌頓という緊急手術を要する状態になることもあります。

診断された時点で、手術を行う適応があります。

Q:鼠径ヘルニアの治療について教えてください

鼠径ヘルニアは腹部の筋肉の隙間が大きいことが原因です。

薬や矯正器具では根治せず、手術が唯一の治療法になります。当院では腹腔鏡を用いた日帰り手術を行っています。

Q:鼠径ヘルニアはいつ治療するべきですか?

原則診断されれば手術を計画した方が良いです。脱出した臓器が戻せなくなった状態(嵌頓)になると、臓器の壊死を引き起こし命にかかわることもあります。

忙しいなどで治療が受けられていない方、お時間が取りにくい方ほど日帰り手術をお勧めしたいです。

Q:鼠径ヘルニア術後はいつから働けますか?

デスクワークであれば術翌日からでも可能です。

ただし術後の回復は個人差がありますので、無理はなさらないようお願いします。都度ご相談頂ければと思います。

Q:鼠径ヘルニア術後は運動できますか?

術翌日でもウォーキング程度の軽い運動は可能です。
ウエイトトレーニングなどの激しい運動は術後2週間程度は控えてください。

Q:鼠径ヘルニアは放置しても大丈夫ですか?

原則診断された時点で手術を計画すべきです。鼠径ヘルニアと診断されて、治療されていない方もおられると思います。幸い今までは何もなかったのだと思いますが、嵌頓という状態になると緊急の処置や手術が必要になります。

嵌頓は脱出した臓器が戻せなくなった状態ですが、いつ起きるかはわかりません。緊急で対処が必要になる前の治療をお勧めします。

Q:嵌頓は症状の進行とともに起こりやすくなるのでしょうか?

基本的には、病状の進行と共に、嵌頓を起こしやすくなります。

進行の程度は患者さまに応じて様々ですが、数年放置した場合、当初ピンポン玉程度だった膨らみはテニスボールやソフトボール程度にまで大きくなり、男性の場合ヘルニアが陰嚢内にまで下降して陰嚢が腫大します。

このような状態では、嵌頓のリスクは通常より高くなります。

Q:高額療養費制度とは何でしょうか?

高額療養費制度とは、同一月内(1日から末日まで)の保険診療の費用額合計が上限を超えた場合、お支払い頂く金額が上限以内で済む(もしくは差額が後日払い戻される)制度のことを言います。

上限額は所得や年齢に応じて、患者さまごとに異なります。

医療費が高額になることがあらかじめわかっている場合は、『限度額適用認定証』を窓口で提示頂くことで、保険診療の医療費のお支払いを自己負担限度額以内にすることができます。

詳しくは、ご加入されている公的健康保険までお問い合わせ下さい。