こんにちは、鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門とする広島アルプスクリニックです。
鼠径ヘルニアは特定の職業と関連性が高いことが知られています。主に以下の職業の方々がなりやすい傾向となってます。
- 重量物を扱う職業
- 建設作業の方
- 引越し業の方
- 荷物の積み下ろしを行う運送業に携わる方
これらの職業では、日常的に重いものを持ち上げたり運んだりする必要があり、腹圧が上昇しやすい状況に頻繁にさらされます。
- 長時間立ち仕事の職業
- 外科医や看護師などの医療従事者
- 理髪師や美容師
- 小売店の店員
- 教師
長時間立ち続けることで、下腹部への圧力が持続的にかかり、鼠径ヘルニアのリスクが高まる可能性があります。
- 激しい身体活動を伴う職業
- 消防士
- 警察官
- プロスポーツ選手(前回お話ししたとおりです)
突発的な動きや激しい身体活動が求められるこれらの職業では、鼠径部に急激な負荷がかかることがあります。
- 長時間座位での作業を行う職業
- トラック運転手
- タクシー運転手
- オフィスワーカー(特にデスクワークが多い職種)
長時間座っていることで腹圧が上昇し、また運動不足により腹部や鼠径部の筋肉が弱くなりやすいため、リスクが高まる可能性があります。
- 慢性的な咳を伴う環境での職業
- 鉱山労働者
- 一部の工場労働者
粉塵や刺激物質にさらされることで慢性的な咳が生じ、それにより腹圧が頻繁に上昇することがあります。
- 楽器演奏者(特定の楽器)
- 管楽器奏者(特にチューバやトロンボーンなどの大型楽器)
演奏時に強い呼気を必要とする楽器を長時間演奏することで、腹圧が上昇しやすくなります。
まとめ
これらの職業に就いている方々には、以下のような予防策を提案することが重要です
- 適切な姿勢と正しい持ち上げ方の習得
- 定期的なストレッチや運動によるコア筋群の強化
- 必要に応じて支持ベルトの使用
- 過度の重量負荷を避け、可能な場合は機械的補助の利用
- 定期的な休憩と姿勢の変更
上記の職業に従事されている方はぜひ実践してみてくださいね。