鼠径部の左右差、下腹部の非対称な膨らみ!

シャワーや入浴時にふと気づく、足の付け根の左右差。それは「鼠径ヘルニア(脱腸)」のサインかもしれません。
症状の特徴から治療法まで、わかりやすく解説します。

目 次

1.鼠径部に左右差——それは鼠径ヘルニアかも
2.鼠径ヘルニアとは?
3.手術以外の治療方法
4.日帰り手術について

01  まず、確認してみてください
鼠径部に左右差——それは鼠径ヘルニアかも

シャワーを浴びているとき、あるいは湯船につかってふと鏡を見たとき、鼠径部(下腹部と太ももの付け根の境目あたり)が左右どちらかだけ膨らんでいる、そんな違和感を覚えたことはありませんか?

立っているときには気になるのに、横になるとすっと消えてしまう——そんな不思議な膨らみは、鼠径ヘルニア(脱腸)という病気のサインである可能性が高いです。

こんな症状、思い当たりませんか?
✔  足の付け根(片側)に柔らかい膨らみやしこりがある
✔  横になったり、手で押し込んだりすると消える
✔  下腹部に違和感や、引っ張られるような不快感がある
✔  立ち仕事や運動の後に膨らみが目立ちやすい

「痛くないから大丈夫」と放置してしまいがちですが、鼠径ヘルニアは放置することで、命に関わる状態に進展するリスクがあります。気になる方はまず専門医へご相談ください。

02  病気の基礎知識
鼠径ヘルニアとは?

鼠径ヘルニアってどんな病気?

鼠径ヘルニアとは、太ももの付け根(鼠径部)の筋肉の隙間から、腸や内臓脂肪などが皮膚の下に飛び出てしまう病気です。いわゆる「脱腸」とも呼ばれます。

鼠径部は人体の中でも腹圧がかかりやすい場所です。腹膜が筋肉の隙間から袋状に飛び出し、その中に腸管などが入り込むことで、皮膚の外側からしこりや膨らみとして感じられます。立ったり力んだりすると大きくなり、横になると引っ込む——これが典型的な特徴です。

👨  男性の発症率:生涯で3人に1人
👩  女性の発症率:生涯で20人に1人

年間の手術数は全国で約18万件。外科領域の中で最も手術数が多い疾患のひとつです。

どんな人がなりやすい?

解剖学的には男性がなりやすく、また加齢による筋力の低下も大きなリスク要因です。特に患者様に多いのは中高年の男性ですが、若い方や女性でも発症します。以下に当てはまる方は特に注意が必要です:

  • 立ち仕事が多い方(長時間、鼠径部に負荷がかかる)
  • 肥満気味の方(腹圧が慢性的に高い)
  • 便秘がちな方・慢性的な咳がある方
  • 筋トレなどでお腹に力を入れることが多い方
  • 中高年の男性(加齢で筋肉が弱くなる)

鼠径ヘルニアを放置すると……

「膨らみが出てきても、横になれば元に戻るから大丈夫」——そう思っている方も多いですが、放置することには大きなリスクがあります。

⚠  「嵌頓(かんとん)」という危険な状態                              
腸管が一度飛び出すと、元に戻らなくなる「嵌頓」を起こすことがあります。               
嵌頓が起きると、腸管の血流が途絶え、腸閉塞・腸壊死・腹膜炎と急速に悪化し、最悪の場合は命に関わる  事態となります。                                          
嵌頓を予防する方法はなく、 またいつ起こるかも予測できません。そのため、早期の治療が推奨されていま す。                                                           

腸管が出たり入ったりしている間は比較的安全ですが、膨らみが固くなったり、急に痛みが強くなった場合は緊急のサインです。すぐに医療機関を受診してください。

03  治療について知っておこう
手術以外の治療方法

手術以外に治療方法はありません

「薬で治せないの?」「サポーターで押さえれば大丈夫?」という声をよく聞きますが、残念ながら鼠径ヘルニアを根本的に治す方法は手術のみです。自然治癒することはなく、薬での治療もできません。

お腹の壁にあいてしまった「穴(筋肉の隙間)」を塞がない限り、腸管は繰り返し飛び出してきます。サポーターなどで一時的に抑えることはできますが、根治にはなりません。治療の根本的な目的は嵌頓を予防することであり、そのためには早めの手術が大切です。

昔からある一般的な手術——誰でもできるからこそ

鼠径ヘルニアの手術自体は、外科の分野ではとてもポピュラーな手術です。大きく分けると次の2種類の方法があります。

🔪  従来法(鼠径部切開法)
鼠径部を5〜7cmほど切開し、メッシュで筋肉の隙間を覆う方法。全ての外科医が習得する基本術式です。

🔬  腹腔鏡手術
3〜5mmの小さな穴を3ヶ所だけ開けて行う低侵襲手術。体への負担が少なく、日帰り手術も可能です。

鼠径ヘルニアは「全ての外科医が最初に執刀する手術」と言っても過言ではないほど一般的な疾患です。言い換えると、外科医のキャリア初期に経験する手術でもあります。

💡  だからこそ、鼠径ヘルニア専門の医師に診てもらうことが大切です。

専門医は数多くの症例を経験し、診断精度・手術の質・合併症リスクの低減に精通しています。
「よく聞く病気だから、どこでも同じ」ではなく、 専門クリニックを選ぶことが回復の質と再発リスクに大きく影響します。

04  当院のご案内
日帰り手術について

日帰り手術でも治せます!

「手術」と聞くと、長期入院をイメージする方も多いと思います。しかし鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術は、日帰りで行うことができます。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術は、わずか3〜5mmの小さな傷を3ヶ所だけ設けて行います。体へのダメージが少ないため、術後の回復も早く、手術翌日からデスクワークへの復帰も多くの方で可能です。また、麻酔科専門医による全身麻酔で行うため、手術中の痛みは一切ありません。

  • 傷が小さい:3〜5mmの創が3ヶ所のみ
  • 痛みが少ない:麻酔科専門医による全身麻酔
  • 回復が早い:翌日からデスクワーク復帰が可能
  • 入院不要:仕事や育児などの日常生活への影響を最小限に

当院は鼠径ヘルニアの日帰り腹腔鏡手術を専門としています

当院は鼠径ヘルニアの日帰り腹腔鏡手術を専門とするクリニックです。消化器外科専門医と内視鏡外科技術認定医が、診断から手術・術後フォローまで一貫して担当いたします。

「手術が怖い」「仕事を長く休めない」「まず相談だけしたい」という方も、ぜひお気軽にご連絡ください。電話・LINE・Web予約にて、24時間365日いつでもご相談を承っております。

  当院の特徴(要点まとめ)
・  鼠径ヘルニア専門医による日帰り腹腔鏡手術
・  麻酔科専門医による全身麻酔で術中は完全無痛
・  土日祝日も診療・手術対応
・  電話・LINE・Web予約で24時間受付 ・  総合病院との連携体制で万全のサポート

鼠径ヘルニアかも?と思ったら
膨らみが小さくても、痛みがなくても、まずはご相談ください。
専門医が丁寧に診察し、最適な治療方針をご提案します。

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