皆様こんにちは、広島アルプスクリニックです。
今日は鼠径ヘルニア(脱腸)の術後再発の原因と、そのリスクを減らすための対策についてお話しします。
鼠径ヘルニアは、腹壁の弱い部分から腸などが飛び出してしまう状態で、手術で修復するのが一般的です。しかし、術後に再発することもあり、その原因と対策を知ることは重要です。
術後再発の原因
術後再発の原因はいくつか挙げられます。一つは手術の内容です。
鼠径ヘルニア手術には、組織修復法とメッシュ法の二つがあります。
組織修復法は、患者自身の組織を用いる方法で、再発率が高く、術後の痛みや回復の遅れが見られることがあります。
一方、メッシュ法はメッシュを使用する方法で、再発率が低く、術後の痛みが少ないのが特徴ですが、慢性疼痛のリスクがあります。また、手術の執刀医の技量も再発率に関与してきます。
再発の原因として次に挙げられるのは生活習慣です。肥満による腹圧の増加、そして喫煙による血流悪化と傷の治癒遅延などは再発リスクをあげてしまいます。術後の適切な体重管理、禁煙は重要です。
また、鼠径ヘルニアの大きさも再発に関与すると言われており、大きな鼠径ヘルニアほど再発リスクが高いという報告もあります。(PMID: 36495351, https://link.springer.com/article/10.1007/s13304-024-01870-y)
術後再発リスクを減らすための対策
次に、再発リスクを減らすための対策をお伝えします。
まず、メッシュを用いた手術方法を選択することで再発リスクは減少します。鼠径ヘルニアの治療を専門とし、経験が豊富な医療機関を受診することも重要となります。
また生活習慣の改善も再発リスクの低減に繋がります。特に手術後は、最低限1週間の禁煙をおすすめしております。
鼠径ヘルニア(脱腸)でお悩みの方は広島アルプスクリニックを受診してください。
広島アルプスクリニックでは、患者様の健康を第一に考え、最適な治療とアフターケアを提供しています。ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。