皆様こんにちは。鼠径ヘルニア(脱腸)の治療を専門とする広島アルプスクリニックです。
今日は、鼠径ヘルニアの症状に気づきやすい場所やタイミングについてお話しします。日常生活の中で症状に気づきやすい場所について理解することで、早期発見と適切な対処が可能になります。
鼠径ヘルニアとは
まずは鼠径ヘルニアについてご紹介します。
体は筋肉という壁の覆われていますが、一枚板の筋肉ではなく、何枚かの筋肉が立体的に壁を構築しています。
鼠径部では筋肉に隙間が空いている箇所があります。その隙間から腹膜が袋状に皮膚の下まで脱出するのが鼠径ヘルニアであり、袋の中に腸管が出ると患者様は「鼠径部が膨れた」と感じるわけです。
鼠経ヘルニアを発見できるタイミング
お風呂での発見
リラックスした状態での自己チェック
風呂は、リラックスした状態で自分の体をチェックする絶好の機会です。温かいお湯の中で体がほぐれ、通常は気づきにくい変化にも気づきやすくなります。風呂で鼠径部を洗う際に、膨らみや違和感を感じることがあれば、それが鼠径ヘルニアの兆候かもしれません。
具体的な症例
一番よく耳にするのが風呂で鼠径ヘルニアに気づきましたという声です。ある日、立った状態で体を洗っていると、足の付け根の膨らんでいるように感じ、押さえると平らになって手を離すとまた膨らむことに気づいて、これがきっかけで病院を受診したという方は非常に多いです。
トイレでの発見
腹圧がかかるときの異変
トイレで排便や排尿をする際、腹圧がかかるため、鼠径ヘルニアの症状が現れやすくなります。特に便秘で強くいきむときや、頻繁に咳をするときに、鼠径部に膨らみや痛みを感じることがあります。これらの異変に気づいたら注意が必要です。
具体的な症例
ある患者さんは、トイレで強くいきんだ際に鼠径部に鋭い痛みを感じ、鏡で確認すると膨らみが見られました。すぐに医師に相談し、鼠径ヘルニアと診断されました。早期の診断と治療により、大事に至らずに済みました。
スポーツや運動中の発見
活動中の違和感
スポーツや運動中に鼠径ヘルニアの症状に気づくこともあります。走ったり、ジャンプしたり、重い物を持ち上げたりする際に、鼠径部に痛みや違和感を感じることがあります。特に活動後に鼠径部が腫れている場合は、注意が必要です。
実際のケース
フィットネス愛好者の一人は、ジムでウェイトリフティングをしているときに鼠径部に強い痛みを感じました。トレーニング後に鏡で確認すると、鼠径部に膨らみが見られました。すぐに医師に相談し、腹腔鏡手術を受けて回復しました。
仕事や日常生活での発見
長時間の立ち仕事や重い物の持ち上げ
立ち仕事や重い物を頻繁に持ち上げる仕事をしている場合、鼠径ヘルニアのリスクが高まります。仕事中に鼠径部に痛みや膨らみを感じることがあれば、それがヘルニアのサインかもしれません。
具体的な体験談
建設業に従事するある男性は、長時間の立ち仕事と重い物の持ち運びをしている際に、鼠径部に圧迫感を感じ始めました。最初は疲れのせいだと思っていましたが、痛みが続いたため病院を受診し、鼠径ヘルニアと診断されました。手術を受け、無事に回復しました。
まとめ
鼠径ヘルニアの症状に気づくためには、日常生活の中での小さな変化に注意を払うことが重要です。風呂やトイレ、スポーツ、仕事中など、さまざまな場面で自分の体をチェックする習慣を持ちましょう。早期発見と適切な対処が、健康を守る鍵となります。
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